この記事は2026年8月4日15時31分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社のケイエルアンドパートナーズがマムズタッチの売却を加速している。売却アドバイザーのシティグループ・グローバル・マーケッツ証券は最近、潜在的買収候補に投資説明書(IM)を配布したことが確認された。具体的な日程は確定していないが、早ければ今月末に予備入札が実施される見通しだ。
4日、投資銀行(IB)業界によると、シティ証券は最近、国内外の戦略的投資家(SI)とファイナンシャル・インベスター(FI)候補群にマムズタッチ売却に関するIMを送付した。買収候補はIMに盛り込まれたマムズタッチの業績やフランチャイズ構造、海外事業計画などを検討した後、予備入札への参加可否を決める見通しだ。
売却側は今月末に予備入札を受ける案を検討している。ただし内部検討により入札時点が調整される可能性もある。
売却対象はケイエルアンドパートナーズが特別目的会社(SPC)のコリアF&Bホールディングスを通じて保有するマムズタッチの持ち株100%だ。ケイエルアンドパートナーズは4月、売却アドバイザー選定のための入札提案依頼書(RFP)を配布した後、5月にシティ証券を主幹事に選定した。法務アドバイザーは法務法人(有限)和友、会計アドバイザーはサムジョンKPMGが担当している。
マムズタッチは昨年末基準で国内ハンバガーフランチャイズの中で最も多くの店舗を保有している。看板メニューのサイバーガーを中心に、比較的低価格と高い重量感を前面に出して市場を拡大した。
ケイエルアンドパートナーズは2019年に創業者のチョン・ヒョンシク会長から持ち株56.8%を約1937億ウォンで取得し、2022年に約1200億ウォンを追加投入して持ち株比率を95%以上に引き上げた後、自主的な上場廃止を断行した。その後、同年に売却を推進したが、価格目線の差で買い手を見つけられず頓挫した。
今回の売却で企業価値(EV)評価に有利な点は、買収後の業績改善である。昨年の連結基準の売上高と営業利益はそれぞれ4790億ウォン、897億ウォンで、減価償却前営業利益(EBITDA)は1031億ウォンと把握された。2019年の買収当時のEBITDA(237億ウォン)比で4倍以上に増えた水準だ。フランチャイズ中心の事業構造で本社が負担する店舗投資費が相対的に少なく、安定的なキャッシュ創出力を備えている点が売却過程で強みとされる。
ケイエルアンドパートナーズは売却前の資本再調整(リキャップ)を通じて、出資者(LP)に初期投資金対比で約1.7倍を返還した経緯がある。内部収益率(IRR)は20%台半ばまで引き上げた状態だ。ケイエルアンドパートナーズの立場では、拙速に動かずに売却しつつも、買い手と適正水準で協議できる条件が整った格好だ。
業界で取り沙汰される売却側の希望価格は最低1兆ウォンだ。EV/EBITDAマルチプル10倍を適用すると1兆ウォン台前半が算出される。海外F&Bフランチャイズの評価マルチプルが13〜15倍水準という点から、これより高く評価され得るとの見方もある。ただし国内の外食市場の特性を考慮すれば、これより低く形成されるとの慎重論も出ている。長期的に内需市場の規模が縮小する懸念があるためだ。
それでも海外での拡張性は、今回の売却で企業価値を高め得る要素と評価される。国内の外食フランチャイズ市場は成熟段階に入ったが、海外市場でフランチャイズを拡大すれば、追加的なロイヤルティと食材流通収益を確保できる。
マムズタッチは2022年にタイを皮切りに、モンゴル・ラオス・ウズベキスタンなどにマスターフランチャイズ(MF)方式で進出した。2024年には日本の東京・渋谷に直営1号店を出店し、現在は5号店まで増やしており、このうち1カ所はフランチャイズ店だ。先月にはシンガポール最大の流通企業「フェアプライス・グループ(FairPrice Group)」と現地進出に向けたMF契約を締結した。