本記事は2026年8月3日15時25分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
半導体装置メーカーのエイディエステックを買収し、人工知能(AI)で事業領域を拡大しているSungho Electronicsが新規資金調達に乗り出した。エイディエステックの完全子会社化を進めるなかで調達した資金の返済を目的に、1000億ウォン規模の転換社債(CB)発行を決めた。
3日、投資銀行(IB)業界によると、Sungho Electronics(043260)は最近、私募CBの発行を決定し、国内の主要プライベートエクイティファンド(PEF)運用会社など機関投資家への打診を本格化した。発行規模は1000億ウォン水準で、NH投資証券とキウム証券が発行主幹事を務めることが把握された。
調達ストラクチャーは発行体であるSungho Electronicsに有利に設計された。満期3年で表面金利と満期金利はいずれも0%を提示したとされる。あわせて、株価が下落した場合に転換価額を引き下げて転換株式数を増やし投資家の損失を緩和するリフィクシングもないと伝えられた。
調達資金は、Sungho Electronicsがエイディエステックの完全子会社化の過程で筆頭株主Seoryong Electronicsから受けた資金の返済に充てる見通しだ。先にSungho Electronicsはエイディエステック株式87.5%を2800億ウォンで買収した後、4月に残余持分の取得に動き、1548億ウォンを借り入れた。
追加持分の取得には買収金融の返済を優先せざるを得なかったため、当時Seoryong Electronicsは株式担保融資で資金を調達し、Sungho Electronicsに貸し付けた。その後、株式市場のボラティリティなどで追い証(強制処分)への懸念まで高まるなか、Sungho ElectronicsはCB発行と資金返済の計画を定めたと把握された。
投資家の関心は高いと伝わる。液晶ディスプレー(LCD)テレビなどに用いられる部品であるフィルムコンデンサー製造の専門企業として浮沈を経験したSungho Electronicsが、足元では半導体装置企業はもとよりフィンテック企業まで取り込み、AI産業へと事業領域を迅速に拡大しているためだ。
とりわけエイディエステックはSungho Electronicsの中核子会社として挙げられる。AIデータセンターに搭載される光トランシーバー装置のメーカーで、同社は最近、エヌビディアの次世代AIデータセンターの中核技術とされる「共同パッケージング光学(CPO)」装置のサプライヤーにも選定された。
Sungho Electronics側は「買収金融の返済のためSeoryong Electronicsから借りた資金の相当部分を返済し、現在の残高は950億ウォン水準だ」とし、「CB発行で調達した資金で、残る買収金融返済用の貸付金をできるだけ速やかに返済し、強制処分など市場の懸念を払拭したい」と述べた。