この記事は2026年7月31日15時34分ChosunBiz MoneyMoveサイトに表示された。
韓国の株式市場が急激な値動きを繰り返し変動性が拡大したことで、株式を活用した資金調達市場も急速に冷え込んでいる。株価の不安定化により当初の目標規模だけの資金を調達することが難しくなったことに加え、取引を取りまとめたり投資家として参加する証券会社の負担も一段と重くなったためだ。これを受けて、株価連動型の資金調達取引である株価収益スワップ(PRS)や有償増資、転換社債(CB)の発行などが相次いで日程を延期したり規模を再調整するなど、ペースを落とす動きになっている。
2日、投資銀行(IB)業界によれば、最近証券会社は株価連動型の資金調達を進めてきた企業と取引日程の先送りや調達規模の調整案を協議している。
株価を基盤とした資金調達取引は通常、将来の企業価値上昇を前提に設計される。企業や既存株主は比較的少ない持ち分を活用するなど有利な条件で必要な資金を確保し、投資家や証券会社は将来の株価上昇に伴う収益を期待する構造だ。
PRSの場合、証券会社が対象となる株式を引き受けた後、契約相手と株価変動に伴う損益を清算する。満期まで株価が上昇すれば株式売却や差額清算で収益を得られるが、株価が下落すれば証券会社の損失リスクと契約相手の清算負担がともに大きくなる可能性がある。CBもまた、投資家が将来の株式転換による差益を期待して取得する商品であるため、株価が弱含みを示せば投資需要は縮小するしかない。
IB業界関係者は「株価が激しく乱高下する現状では企業も希望する金額を確保しにくく、証券会社も取引を積極的に進めにくい状況だ」と述べた。
実際にLG化学は昨年、LGエナジーソリューションの持ち分を活用したPRSで約2兆ウォンを調達したのに続き、今年も追加取引を検討していた。しかし最近LGエナジーソリューションの株価が大きく調整を受けたことで、後続取引のペース調整が避けられなくなった。同じ規模の資金を確保するためには従来より多くの持ち分を活用する必要があるうえ、証券会社も将来のエグジット負担が大きくなることは避けられないためだ。
ポスコホールディングスも保有するポスコフューチャーエムとポスコインターナショナルの持ち分を活用してPRS方式で資金を調達する案を複数の証券会社と協議してきたが、最近の株価変動性拡大で協議のペース調整が行われていると伝えられる。
特にポスコフューチャーエムの株価は7月1日から30日までで約23.5%下落した。株価が下落した分、月初と同じ規模の資金を調達するには当時より約30.7%多い持ち分をPRS取引に投入する必要がある。ポスコホールディングスにとっては同じ金額を調達するためにより多くの持ち分を拘束しなければならない負担が生じたことになる。
国内のある証券会社カバレッジ部門の関係者は「株式市場が下落したからといって営業戦略自体が完全に変わるわけではないが、PRSや株式担保ローンなど株価を前提とした構造化取引は現時点の市場では優先順位が下がらざるを得ない」と述べ、「代案としてメザニン商品を提案することもあるが、発行会社側も市場を見ながら意思決定を先送りするケースが多い」と語った。