「サンフランシスコAIサミット」で韓国と米国の企業が大規模な人工知能(AI)協力に乗り出したが、肝心の投資主体であるエヌビディア(NVIDIA)などビッグテックのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムは大幅に跳ね上がった。AI投資競争が長期化する場合、資金調達負担が膨らむ可能性があるとの市場の警戒感が反映されたとみられる。
28日、ブルームバーグなど海外メディアによると、エヌビディアの5年物CDSプレミアムは前日、取引時間中に14bp(1bp=0.01%)急騰し、82bpまで駆け上がった。ブルームバーグは「スワップ取引が活発になり始めた11月以降、取引時間中の上昇幅としては最大」と分析した。
CDSは債券を発行した企業がデフォルトした場合に損失の補償を受けるために加入する一種の保険である。CDSプレミアムが上昇するということは、当該企業の信用リスクを市場が以前より高く評価しているか、今後の資金調達コストが膨らむ可能性を織り込んでいることを意味する。
市場では、最近相次いで発表された大規模AI投資計画がCDS上昇を牽引したと分析する。週末、エヌビディアは米国サンフランシスコで開かれた「AIサミット」でSKグループと5,000億ドル規模のAIインフラ構築に向け包括的協力に乗り出した。またOpenAI(オープンAI)が米国のデータセンタープロジェクトからコンピューティングパワーを賃借する2,500億ドル規模の案を協議しているとの知らせも伝わった。
AI投資の持続性に対する疑念が強まるなか、エヌビディアだけでなく、オラクル、スペースX、アルファベット、アマゾン、Meta(メタ)、ブロードコムなどAIビッグテック企業のCDSプレミアムもここ数日で一斉に過去最高水準まで跳ね上がった。英フィナンシャル・タイムズ(FT)は「ビッグテックの天文学的なAI投資に対する市場の懸念が信用市場に反映されている」と分析した。
とりわけオラクルのCDSプレミアムの上昇が目立った。オラクルの5年物CDSプレミアムは27日(現地時間)に215bpを記録し、過去最高水準まで上昇した。アルファベットのCDSプレミアムも67bpを記録し、昨年11月末に取引が始まって以来の最高値を更新した。
ただし市場では、これをAI投資縮小のシグナルと解釈するのは早いとの評価も出ている。CDSプレミアムの上昇は、投資規模が急拡大する過程で発生し得る信用リスクと資金調達負担に備えようとする動きが反映された結果だという分析である。
ジョージ・カトランボンDWSグループ債券責任者は「投資家は投資適格発行体の債務不履行の可能性を低く評価しているが、CDSを購入することで将来の格下げや市場変動性から自身を守っているようだ」と分析した。
証券業界では、CDSプレミアムが安定するには米国の金利と株式市場が先に安定を取り戻す必要があるとみている。イ・ウンテクKB Securities研究員は「過去にオラクルのCDSプレミアムが安定した事例を見ると、リスク選好心理の回復が影響した」と述べ、「米連邦準備制度(Fed)が金利不安を和らげて長期金利が安定化し、米国ビッグテックが堅調な業績を示せば、オラクルをはじめAI企業のCDSプレミアムも次第に安定する可能性が高い」と語った。