本記事は2026年7月22日16時16分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲出された。
イージス資産運用がソウル中区のテピョンノビルディングの売却作業に着手した。テピョンノビルディングは上場リートである IGIS Value Plus REIT(334890) が保有するソウル都心(CBD)の中核オフィス資産である。オフィス中心のポートフォリオを多角化し、データセンター・物流センターなど新規投資の原資を確保するための戦略的売却とみられる。
22日投資銀行(IB)業界によると、イージス運用はこの日テピョンノビルディング売却のための投資説明書(IM)を配布し、本格的な売却手続きに入った。売却アドバイザーにはデロイトアンジンとサムスン証券が選定されたことが確認される。売却側は光化門・市庁エリアで社屋移転や増床需要がある戦略的投資家(SI)と国内外の機関投資家、外資系オルタナティブ運用会社などを対象にIMを配布したと伝えられた。
業界では今回の売却をIGIS Value Plus REITのポートフォリオ再編戦略の一環とみている。リート資産の大半がオフィスに集中しており、特にCBDオフィス比重が高いだけに、テピョンノビルディングの売却を通じてデータセンターや物流センターなどオルタナティブセクターへの投資原資を確保しようとするものだ。今後はエリアの多角化やジョイントベンチャー(JV)方式の新規投資も検討しているとされる。
テピョンノビルディングはソウル地下鉄1・2号線の市庁駅に隣接したプライム級オフィス資産である。サムスン生命保険、ロッテカード、CJ大韓通運、中国工商銀行(ICBC)など29社のテナントが入居している。稼働率は100%、残存賃貸期間(WALE)は2年6カ月水準である。特に主要賃貸借の満期を2029〜2030年に集中させ、今後社屋移転や業務施設統合を進める金融会社・大企業の実需家が段階的にスペースを確保しやすい構造だとの評価が出ている。
イージス運用は2017年1月「イージス97号ファンド」を通じてテピョンノビルディングを約2300億ウォンで初回取得した。その後IGIS Value Plus REITがファンド持分を取得し、資産をリートに編入した。借入金を含む総投資規模は約3025億ウォン水準である。
現在テピョンノビルディングの鑑定評価額は4564億ウォンと把握される。市場では鑑定額や立地、賃貸状況などを勘案すると、売却価格が5000億ウォン前後で形成される可能性が取り沙汰されている。
外国系投資家の関心も小さくないと伝えられた。足元のウォン・ドル相場上昇により海外投資家の立場では国内オフィス資産のドル建て価格負担が低下したうえ、光化門・市庁エリアで取引可能な大型コアオフィスの売り物件が少ない点が投資妙味として挙げられる。