本記事は2026年7月22日15時22分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
二次電池正極材の生産を手がける専門企業EcoProがKビューティー製造で事業領域の拡大を進める。最近、プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社の韓国投資プライベートエクイティ(ハントゥPE)とともに、ポイントメイクに特化した色物化粧品のODM(相手先ブランドによる設計・製造)企業であるHwasung Cosmeticsの買収戦に参入したことが判明した。
22日、投資銀行(IB)業界によると、EcoPro(086520)はハントゥPEとHwasung Cosmetics買収のコンソーシアムを組成し、ショートリストに入った。ハントゥPEが買収主体として経営権を握り、EcoProは戦略的投資家(SI)として将来のオプション(優先買収権)を確保する構図が有力だと伝わった。
買収対象はAffirma Capitalが特別目的会社(SPC)のアステリオンホールディングスを通じて保有するHwasung Cosmeticsの約70%株式と、基礎化粧品ODM企業NOWCOSの持分全量で、サムスン証券とグローバルIBのロスチャイルドが売却主幹事を務め、先月予備入札を実施した。
Hwasung Cosmeticsはアイブロウ・アイシャドウなどポイントメイクに特化した色物専門ODMとして1994年に発足した。ロレアル、エスティローダーなどグローバル化粧品大手が主要顧客で、昨年の売上高は約1100億ウォン、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は約240億ウォンを記録したと集計されている。
これに先立つ予備入札には、財務的投資家(FI)と海外SIの5〜6社が参加し盛況だった。ショートリストにはEcoPro-ハントゥPE連合のほか、マッコリーグループや欧州系化粧品会社などが名を連ねた。EcoPro-ハントゥPE連合はマッコリーグループと並ぶ有力買収候補と目される。
EcoProが化粧品ODMに関心を寄せる背景には、化粧品産業のキャッシュ創出力がある。電気自動車用電池の需要鈍化(キャズム)で業績の変動性が増すなか、Kビューティーで安定的なキャッシュ創出基盤を整える狙いだ。
Hwasung CosmeticsとNOWCOSが化粧品ODM社である点も、買収推進に好影響を与えた。Kビューティーブランドはトレンド変化により業績が揺れる懸念があるが、開発・製造を担うODMはブランド運営社に比べ業績変動リスクが大きくないためだ。
異業種による化粧品ODMの買収は近年目立つ潮流である。化粧品ODM産業がKビューティーの追い風を受け、収益性と成長性を備えたことで、新たな成長ドライバー確保の妙案として浮上しているためだ。ハイト眞露グループ系のソヨンENTが2024年にB&B KOREAを買収したのが代表例である。
EcoProの化粧品産業進出は公式化前の段階で、実際に本入札参加へつながるかは見極めが必要だとの見方も出ている。とりわけEcoProの今年第1四半期の営業活動キャッシュフローはマイナス(-)1466億ウォンで、前年同期(-794億ウォン)よりむしろ悪化するなど、資金余力は潤沢ではない。
IB業界のある関係者は「Kビューティーの人気とHwasung Cosmeticsの業績成長を勘案すると、買収価格は3000億ウォンを優に上回る見通しだ」と述べ、「来月に予定された本入札にEcoProがハントゥPEと最終買い手として参加するかどうかに市場の関心が集まっている」と語った。