アレナス・ヤンジ。

本記事は2026年7月15日16時25分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲出された。

国内の物流センターの最大級案件とされる「アレナス・ヤンジ」の売却戦がショートリストを確定し、最終局面の競争に入った。アレナス・ヤンジのディールは注目点が多く、特に既存の運用会社(GP)であるイージス資産運用と、ファンド出資者(LP)である国民年金がそれぞれ新たな投資パートナーを組成し、再び買収戦に参加した点が目を引いている。

15日、投資銀行(IB)業界によると、アレナス・ヤンジ売却の本入札にはKKR・クリエイト資産運用、ADF資産運用、キャップストン資産運用、イージス資産運用、コラムコ資産信託、Korea Investment Real Asset Managementの計6社が参加した。このうち売却側は最近、KKR・クリエイト資産運用、ADF資産運用、イージス資産運用、コラムコ資産信託の4社をショートリスト(適格予備買収候補)に選定した。

今回の取引で最も目立つ点は、既存投資家だったイージス資産運用と国民年金がそれぞれ別個の投資スキームを組み、再び買収戦に参入したことだ。

イージス資産運用は2016年、国民年金の出資金を基に造成した「コア・プラットフォーム1号」を通じてアレナス・ヤンジに投資した。今回の売却は当該ファンドの満期到来に伴う回収(エグジット)手続きだが、イージスは新規出資者(LP)を募集して新たなファンドを造成する方式で再び買収戦に参加するものとされる。ファンド清算により資産を売却しつつも、追加の上昇余地が十分と判断し、当該資産を引き続き運用する戦略とみられる。

国民年金も既存投資金を回収すると同時に別の道を選んだ。国民年金はADF資産運用と組み、新たな投資スキームを整えて今回の買収戦に参加したと伝えられる。ADF資産運用は年初、国民年金の出資を基に約5000億ウォン規模のブラインドファンドを造成した経緯がある。

結果的にイージス資産運用と国民年金がそれぞれ新たなLPとGPを確保し、同一資産の買収を進めるという異例の構図が形成された。通常はファンド満期に伴い資産を売却すれば、GPとLPはいずれも投資金を回収するにとどまるが、今回は双方が独自の投資スキームを組んで再びベットに出た格好だ。

業界では、このような構図が年初にヨクサム・センターフィールドを巡って双方が繰り広げた軋轢と相まって、いっそう注目を集めているとの評価もある。当時、イージス資産運用はファンド満期を前に資産売却を推進した一方、国民年金はGP交代を進め、双方の立場の違いが表面化した。今回は同一資産の投資価値を認めつつも、異なる投資パートナーと組み、各自の方式で買収戦に臨む様相だ。

アレナス・ヤンジはキョンギ・ヨンイン市に位置する延べ面積345,348㎡規模の超大型常温物流センターである。ヨンドン高速道路ヤンジICに近接し、ソウルと首都圏の主要消費地へのアクセス性が高い立地と評価される。現在、CJ大韓通運が施設全体をマスターリース(Master Lease)方式で賃借しており、空室リスクが低いコア物流資産に数えられる。

業界では、最近の類似超大型物流センターの取引事例を勘案すると、今回の取引価格は8,000億〜9,000億ウォンで形成されると見込んでいる。KKRが昨年末、チョンラ・ロジスティクスセンターを約1兆ウォンで買収した事例が代表的な比較対象として挙げられる。

売却側はショートリストを対象に詳細デューデリジェンスを経て、来月に優先交渉対象者を選定する計画である。国内外の主要不動産運用会社が多数参加しただけに、最終局面の価格競争と投資スキーム交渉が激しく展開される見通しだ。

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