最近の市場で SKハイニックス(000660) の米国預託証券(ADR)上場以後、外国人投資家がADRを買い、国内の本株は売るだろうとの懸念が提起されるなか、現代車証券は15日、むしろADRプレミアムが形成される場合には外国人の本株買いの誘因が大きくなり得ると分析した。
キム・ジェスン現代車証券研究員は「ADR上場以後、米国市場での投資アクセスが高まれば、外国人が国内株式市場とウォン・ドル為替の変動性を避けるために本株を処分してADRへ移動するとの懸念が提起されている」と述べ、「しかし、むしろADRプレミアムの拡大は外国人の本株投資の魅力度を高める要因になり得る」と語った。
現代車証券は代表的な事例としてTSMCを挙げた。TSMCは米国を中心にテック株の投資心理が改善するなかで本株とADRの価格がともに上昇する過程で、米国市場の高い流動性と投資アクセスを背景にADRプレミアムが拡大する様相を示した。
特にADRプレミアムが25%以上の区間で本株を買おうとする動きが現れたと分析した。キム研究員は「TSMCの事例を見ると、ADRプレミアムが25%以上に拡大する場合、グローバル投資家は相対的に割安な台湾の本株を買う傾向を示した」と分析した。
TSMCのADRプレミアムは2022年以前には0〜20%水準で形成されたが、生成型人工知能(AI)ブームが本格化した以後には10〜30%水準へと高まった。現代車証券は、SKハイニックスのADRプレミアムもTSMCと同一ではないとしても類似の範囲で形成される可能性があると展望した。
実際にSKハイニックスのADRは14日(現地時間)に193.92ドルを記録した。これをウォン建ての普通株1株の価格に換算すると約288万ウォンで、同日SKハイニックス本株の終値(191万ウォン)より約51%高い水準である。
キム研究員は「SKハイニックスのADR上場を外国人の国内本株離れの要因と見るよりも、米国と韓国の市場間で新たな価格発見(price discovery)メカニズムが形成される契機とみるのが妥当だ」とし、「上場初期には適正なADRプレミアムを探る過程で短期的な需給の変動性が現れる可能性があるが、中長期的にはTSMCの事例を参照する必要がある」と述べた。