先月末にKOSPI指数が9100台まで急騰し浮上した国民年金のリバランシング(資産配分再調整)による売り懸念は、足元の株式市場急落で一時的に収まった。今月に入りKOSPIが8300台から6800台まで急落したことで、国民年金の国内株式比率も自然に縮小したとみられるためだ。
13日、韓国取引所によるとKOSPI指数は1日(8303.41)からこの日(6806.93)までに18.07%暴落した。直近で相場が崩れ、有価証券市場ではサーキットブレーカーが3回発動された。
国内株式市場のボラティリティは高まったが、KOSPIが急落し国民年金の国内株式目標比率には余裕が生じたと推定される。これに先立ち国民年金は5月末の基金運用委員会を通じ、国内株式比率を戦略的資産配分(SAA)と戦術的資産配分(TAA)の許容範囲を合わせて最大28.8%まで引き上げた。
しかし、これでも十分ではなかった。先月22日にKOSPI指数が終値ベースで9114.55まで上昇し史上最高値を更新すると、国民年金の国内株式比率も許容範囲を超えたと推定された。メリッツ証券は先月22日基準で国民年金の国内株式比率が31.1%と史上最高値を記録したと分析した。5月末基準29.9%、6月末基準29.5%と推定されたが、これはSAAとTAAの許容範囲をいずれも上回る水準だ。
しかし直近でKOSPIが暴落し、リバランシングのための国民年金の売り爆弾懸念は一時的にしぼむ見通しだ。株価急落によって国内株式の評価額が減少し、総資産に占める比率が許容範囲内に自然に戻ったと予測されるためだ。
これに先立ちメリッツ証券はKOSPI7200台を基準に国民年金の国内株式比率を26%台と推定し、戦略的資産配分(SAA)の許容範囲内に入ったと分析した。ヨム・スンジュン(염승준)メリッツ証券研究員は「国民年金の機械的な売り圧力は緩和されるとみられる」と述べた。この日KOSPI指数が6800台ぎりぎりで引けた分、現在の国民年金の国内株式比率には推定値よりはるかに余裕が生じたとみられる。
とりわけ国民年金の国内株式ポートフォリオで絶対的な比重を占めるサムスン電子とSKハイニックスの株価急落が決定的な影響を及ぼしたと解される。
イ・サンホンiM証券リサーチセンター部長は「国民年金ポートフォリオで大きな比重を占めるのはサムスン電子とSKハイニックスのはずだが、2つの主導株の株価が下落し、国内株式比率も大きく縮小したはずだ」と述べた。 サムスン電子(005930)株価は今月に入り23.8%、SKハイニックス(000660)は30.38%下落した。
売り圧力が弱まった影響か、年金基金の純売り基調も和らいでいる。年金基金の需給には国民年金の資金の動きが絶対的な比重を占める。先月まで有価証券市場で2兆3370億ウォンを純売りしていた年金基金は、今月に入っては2670億ウォンの純売りにとどまり、売り圧力を大幅に弱めた。