SKハイニックスの米国預託証券(ADR)がナスダック上場初日に12%超上昇し、成功裏にデビューした。市場の関心は、米国で形成されたADRプレミアムが韓国の本株にも反映されるかどうかに移っている。
12日、金融投資業界によると、SKハイニックスのADRは10日(現地時間)に米ナスダック市場で公募価格(149ドル)比12.76%高い168.01ドルで取引を終えた。序盤には170ドルまで上昇し、公募価格より約14%上げる場面もあった。
ADRは海外投資家が現地証券市場で原株を間接的に取引できるようにした証券である。SKハイニックスのADRはADR10株が韓国内の普通株1株に相当する構造で、投資家は手続きを経てADRと韓国の本株を相互に交換できる。
市場では、米国でADR価格が高く形成されれば裁定取引を通じて韓国の本株価格にも次第に影響が及ぶ可能性があるとの分析が出ている。理論的には、ADRが本株より割高で取引される場合、韓国株を買い付けてADRに転換し米国市場で売却する取引が可能だからである。こうした取引が繰り返されれば、両市場の価格差は自然と縮小する。
ただし、実際の価格乖離が直ちに解消されるわけではないとの見方も少なくない。ADRの発行・転換には預託手続きや発行枠などの制約があり、裁定取引が即時に行われにくく、米国市場の投資需要が供給を上回る場合は一定水準のプレミアムが維持されうるという説明である。実際、TSMCのADRも長期間にわたり台湾の本株より高値で取引された事例がある。
証券業界では、当面はADR初日の上昇率そのものより、米国市場で形成されるプレミアムが韓国市場へどの程度移行するか、また空売りや信用取引などの需給変化が現れるかを見極めるべきだとの分析を示している。
一方、今回のADR上場でグローバル投資銀行(IB)の手数料収益も歴代級の規模を記録する見通しだ。投資説明書によれば、引受手数料は3,888億6,845ウォンで、総公募金額(約40兆ウォン)の0.97%水準である。共同代表主幹事を務めたバンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンの4社は、それぞれ約950億ウォン前後の手数料を受け取ると推計される。