韓国政府が「3大メガプロジェクト」を発表し、半導体と人工知能(AI)データセンター、フィジカルAIを3大核心プロジェクトとして提示した。これを受けて証券街では、今回の発表がロボット産業を今後の製造業競争力を左右する戦略産業として認識した点で、中長期の投資ロジックを強化すると評価した。
産業通商部は前日(29日)、半導体、AIデータセンターとともにフィジカルAIを国家の産業競争力強化に向けた3大核心プロジェクトとして提示し、大規模な投資計画を発表した。
このうちフィジカルAIは、AIを製造やサービスなど現実世界で実装する拡散の軸である。とりわけ韓国政府はグローバルAI競争を技術と産業エコシステム全般が結合した総力戦と規定し、AI競争力を確保するには半導体とデータセンターだけでなく、AIを産業現場に適用し、その過程でデータを継続的に確保できるフィジカルAIの能力が必要だと判断した。
産業通商部は、韓国が「ロボットをうまく使う国家」から「ロボットをうまく作る国家」へ転換すべきだと強調した。あわせて国内の製造業基盤を活用し、フィジカルAIの競争力を確保するための戦略を提示した。
韓国政府はAIロボットの商業化に向けて「3M戦略」を提示した。▲韓国の主力産業である製造業とのシナジー極大化▲核心要素技術の競争力確保とロボットサプライチェーンの国産化▲ヒューマノイド量産体制の構築に向け、地域ごとにロボット生産基盤を整備する、などである。
パク・ソニョン未来アセット証券研究員は「今後の製造業競争力は、ロボット導入の有無だけでなく、ロボットの設計と生産、核心部品、運用ソフトウエアおよびサービスの能力を自国で確保しているかが主要変数になる」と述べ、「外国製ロボットに依存した自動化は製造現場の生産性を高めるが、ロボットの開発と生産、部品、ソフトウエア、保守の過程で発生する付加価値は海外へ移転される」と説明した。
一方で国産ロボットのエコシステムを構築すれば、自動化に伴う生産性向上とロボット関連の新産業・雇用を創出できるとも付け加えた。
パク研究員は「今回の発表は、ロボット産業を単なる自動化装置ではなく、今後の製造業競争力を左右する戦略産業として認識した点で、セクターの中長期投資ロジックを強化する」とし、「国内のロボット産業は技術開発に加え、実際の市場形成と生産拡大の機会を確保できる見通しだ」と述べた。
投資領域としては、韓国政府の戦略と直結するAIロボット完成品と核心部品、フィジカルAI開発企業を優先的に見る必要があると説明した。
完成品企業は、教育・国防・災害対応分野での先行購入と製造業への適用拡大の直接的な恩恵が見込まれる。また韓国政府が国内生産基盤の拡充を強調しただけに、ロボット販売台数の増加に伴い反復して投入されるアクチュエーター、ロボットハンド、センサーなど核心部品の投資妙味も高まるとの分析だ。
フィジカルAIと合成データに関しては非上場企業の比重が高いが、データ確保と汎用ファウンデーションモデルの開発が今回の韓国政府戦略の核心課題として示された以上、今後の政策支援と事業機会が拡大する可能性が高いと説明した。
パク研究員は「ロボットセクターはKOSDAQ市場の不振とグロース株の投資心理弱化の中で全般的な調整を経験し、個別の政策や受注ニュースに応じて高い変動性を示した」とし、「今回のメガプロジェクト発表はフィジカルAIとロボット産業に対する韓国政府の中長期の育成意思を再確認した点で、短期的にセクターの投資心理とバリュエーション(評価価値)に肯定的に作用し得る」と説明した。
中長期的には、製造業の実証事業の需要企業と供給企業、韓国政府の支援を土台に、量産能力、顧客リファレンス、反復受注を確保する企業を中心に差別化が進む可能性が高く、今後、具体的な予算規模と執行日程、公共・民間の発注、生産計画および参加企業を継続的に確認する必要があると付け加えた。