この記事は2026年6月19日14時46分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社アンカーエクイティパートナーズ(アンカーPE)が高機能性化粧品ブランド「ダーマファーム」の売却再推進に向けた事前準備に着手した。持株構造をアンカーPE中心に整理したうえ、最近ロレアル出身の最高財務責任者(CFO)を新たに迎えたことが分かった。
19日投資銀行(IB)業界によると、アンカーPEは最近、イ・ハング前WONTECH CFOをダーマファームの財務責任者に任命した。このCFOはグローバル美容企業ロレアル(L'Oréal)とP&G、ツァイス(ZEISS)を経た財務・経営の専門家で、ロレアル在職当時にスタイルナンダの買収案件を担当した経歴がある。
化粧品業界のある関係者は「このCFOは一般消費財、医療機器など多様な産業分野を経て、財務とともに経営統括などの経歴を保有している人物だ」とし、「アンカーPEがダーマファームの業績改善と売却推進を目標に、相当期間にわたり招聘に力を注いできたと承知している」と語った。
ダーマファームは、皮膚科など病院で販売する高機能性ダーマ化粧品ブランド「ダーマファーム」の運営会社として2002年に出発した。カナダのダーマ化粧品専門企業クレイトンシャガルの韓国支社長を務めたチャ・フン前創業者代表が、韓国支社を自ら買収して独立法人として事業を始めた。
アンカーPEは2019年に同社の持分15%を確保して第2位株主となり、2020年に増資に踏み切って筆頭株主に浮上した。総投入資金は1000億ウォン前後とされる。最初の投資から約4年後の2023年に一度売却を推進したが、業績不振などで頓挫した。
アンカーPEが売却不成立から約3年で投資金回収の再推進に向け準備に入ったとの分析だ。とりわけアンカーPEは昨年約594億ウォン規模の第三者割当増資を実施し、ダーマファームの持分比率を従前の68.7%から84.27%へ引き上げた。大株主の持分を増やし、一括売却の構図に転換した格好だ。
カギは業績である。2019年に連結基準で売上387億ウォン、営業利益201億ウォンを記録したダーマファームは、2021年に売上が805億ウォンまで増えたが、営業利益は135億ウォンへ減少した。昨年は売上588億ウォン、営業損失183億ウォンを計上したと集計された。売上と利益が同時に下落した。
アンカーPEは今年、このCFOの招聘など人的刷新を土台に黒字転換を目指す方針だ。昨年の第三者割当増資の効果で負債比率は2024年末の20.58%から昨年末の14.6%へ低下し、中国事業部ののれん約22億ウォンを全額減損処理する方式で不良も一掃した。
IB業界のある関係者は「アンカーPEはジオヨン、トゥーサムプレイスなどの回収実績で一時は韓国で最も注目されるPEF運用会社に数えられたが、足元で危機に直面している」とし、「イートゥス教育など未回収ポートフォリオが山積するなか、ダーマファームだけでも回収を進めなければならない立場だ」と述べた。