Nexusが国内アプリマーケットONE Storeの経営権を600億ウォンで買収する。ONE Storeを買収し「ゲームハブ」へと飛躍する構想だが、本業の赤字が続く中で自己資本を上回る規模の攻勢的なベッティングに踏み切ったことで、市場では財務負担への懸念も出ている。
Nexusは18日場引け後、ONE Store株式2024万7990株(89.03%)を626億2703万ウォンで取得したと公示した。売り手はそれぞれSKスクエア(45.78%)、NAVER(24.06%)、スティールナンバーワンジェイルチャ(17.02%)、Krafton(2.17%)である。譲受予定日は29日だ。
今回のONE Store買収は、事業間のシナジー創出と将来の成長動力を確保するためである。ONE Storeはスマートフォン利用者がアプリを購入・利用できるアプリストアで、NexusはONE Storeの事業基盤、パートナーシップ、生態系を活用し、ONE Storeをゲームハブへと進化させる計画だ。そのために仮想資産ウォレット、ステーブルコイン、分散型取引所(DEX)などのWeb3機能をONE Storeに移植する予定である.
市場ではNexusの投資規模に注目している。今回の買収金額はNexus総資産の約85%、自己資本比で164%水準である。とりわけONE Storeの資本総計は約997億ウォンで、Nexus(約300億ウォン)の3倍を超える。赤字を計上中のNexusがより大きな規模のプラットフォーム企業を抱え込む構図という点で、攻勢的なベッティングに出たとの解釈が出ている。
NexusはONE Store買収のために有償増資(364億ウォン)と転換社債(212億ウォン)を発行する。特筆すべき点は、有償増資の割当先がONE Storeを売却したSKスクエア、NAVER、Kraftonであることだ。今回の取引はONE Storeの株式を渡し、Nexusの株式を受け取る事実上の「持分入れ替え」方式の体裁を取っている。NexusがONE Storeの経営権を取得する一方で、協力関係は継続するという見方だ。
ただし市場では、NexusとONE Store間のシナジー効果が実際の業績につながるかどうかについて懸念も出ている。Nexusが昨年から本業で赤字を計上している状況で、別の赤字プラットフォーム企業を買収する構図であるためだ。
とくにONE Storeは国内を代表するアプリマーケットプラットフォームへ成長するとの期待感から、過去の新規株式公開(IPO)では企業価値として1兆ウォン以上が取り沙汰されたこともあった。しかしグーグルとアップル中心のアプリマーケット市場構造を乗り越えられず、結局IPO手続きを撤回した。
今後、ONE Storeとのシナジーによって業績改善を導けない場合、大規模な資金調達に伴う株主価値の希薄化負担だけが残るとの指摘もある。今回の有償増資で発行される新株は1717万株で、増資前の発行株式総数(6411万株)の約27%だ。ONE Store買収の報にNexusの株価はこの日29%急落している。