最近、オンラインコミュニティで半導体の輸送車両に追突したところ保険金が200億ウォン近くに算定されたという投稿が話題となり、自動車保険の対物賠償の限度額に関心が集まっている。主要損害保険会社の自動車保険の対物限度は最大20億ウォンである。半導体輸送車に追突して製品が損傷した場合、20億ウォンを除いた残りの金額は事故を起こした運転者が賠償しなければならない。

ただし実際の賠償額は半導体の損傷程度や事故経緯などを総合的に勘案して算定されるため、巨額の費用を負担する確率は低いというのが業界の見方である。

サムスン電子が小型トラックでHBM4E 12層サンプルを世界で初めて出荷したと明らかにした/サムスン電子提供

1日、オンラインコミュニティに「最近後ろからぶつけると本当に大事になる車」というタイトルの投稿が掲載された。投稿には「きょう会社の車と半導体運搬車両が交通事故を起こしたが、保険金を算定したところ194億ウォンだという」とのやり取りのキャプチャー写真が掲載された。続けて「ロールス・ロイスよりもサムスンと書かれた1tの箱車に気をつけなければならない。特にサムスン電子の半導体工場があるピョンテク〜ファソン間の高速道路を利用する際は注意せよ」という警告も含まれた。

半導体業界では、3㎚(ナノメートル・10億分の1m)や4㎚など最先端工程で生産される12インチ(300㎜)ウエハーは、工程が完了した場合の1枚当たりの価格が概ね2,000万〜3,000万ウォン水準とされている。数百枚のウエハーが車両に積まれていると仮定すれば数百億ウォン規模であり、完成品であれば金額帯はさらに上がり得る。

現在、サムスン火災、DB損害保険、現代海上火災保険、メリッツ火災など主要損保の自動車保険の対物賠償の最大限度は10億ウォンである。電気自動車が対象の場合には20億ウォン水準である。それを超える被害を与えた場合は運転者が残りの金額を賠償しなければならない。

ただし数十億ウォンの金額を直接賠償しなければならない確率は高くないと保険業界はみている。事故が発生しても半導体部品全体が破損するケースはまれであり、過失割合や損傷範囲、保険適用の可否などを総合的に精査して賠償規模が決まるためである。

保険業界関係者は「半導体輸送車に大きな被害を与えたのであれば、対物賠償の最大限度を超過する可能性が大きい。ただし実際にこうした事態が起きるケースは多くないだろう」と述べた。

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