フランスのオフィスビルやアマゾンの物流センターなどに投資した上場企業Mastern Premier Reit 1が、韓国内外の主要資産を売却することを決めた。当面の流動性危機を克服するための自助策である。Mastern Premier Reit 1は、グローバル不動産市況の悪化に配当停止事態まで重なり、株価が暴落した状態だ。
29日金融投資業界によると、Mastern Premier Reit 1の資産管理会社(AMC)であるMastern Investment Managementは、株主を対象に最近このような内容を盛り込んだ書簡を送付した。
会社は海外資産のうち、フランスのアマゾン物流センターとクリスタルパークのオフィスビルを売却する計画だ。
アマゾン物流センターについては、Mastern Premier Reit 1が持分100%を保有し、アマゾンが全体面積を賃借している。物流センターの賃借期間は8年残っているが、Mastern Investment Managementは為替リスク精算と借入満期負担を和らげるため、今年下半期の売却を目標としている。
会社は上場当時だけでもアマゾン物流センターを中核資産としてPRしていた。しかしフランス不動産市場が停滞局面に入り、資産価値が大きく下落した。さらに現地の担保融資に関するキャッシュリザーブ義務が発生し、現在は配当が正常に実施されていない。現地融資の満期は来年4月だ。
クリスタルパークのオフィスビルは、Mastern Premier Reit 1が約13%の持分を受益証券の形で保有している。現地の借入元利金の優先返済と為替ヘッジ費用の負担のため、昨年から配当が停止された。
Mastern Premier Reit 1は、韓国のインチョン・ハンドン物流センターの売却も進める。当該資産はクーパンの低温物流倉庫で、Mastern Premier Reit 1が約26%の持分を保有している。この物流センターも賃料が調整され、借入金利が上昇し配当が減少した。
業界では、運用会社側が上場維持と株主の反発に対応するため、資産売却方針を決定したとみている。
Mastern Investment Managementは「力量を集中して資産の正常化と売却による元本回収率の極大化に死活をかける」と述べ、「株主負担を緩和するため資産管理報酬の受け取りを引き続き繰り延べており、資産売却が可視化される時点まで継続する予定だ」と説明した。
市場では、資産売却が正常に進むかどうかに注目している。リート業界の高位関係者は「主要資産の売却が予定どおりに行われれば、現金を確保して流動性リスクがいくぶん緩和される可能性がある」としつつも、「欧州不動産市場の投資心理が萎縮した状況で、適正価格で売却できるかは見極めが必要だ」と語った。