この記事は 2026年5月27日16時27分にChosunBiz MoneyMove(MM)サイトに掲載された。
SKジオセントリックが廃プラスチックリサイクル子会社「ワンポル」を売却した。環境配慮型投資の方針は維持しつつも、収益性が低い事業は整理する再編戦略に速度を上げているとの分析が出ている。とりわけ今回の取引は投資元本にも満たない価格で実施され、財務効率を優先する姿勢が反映されたとの評価だ。
27日、投資銀行(IB)業界によると、SKジオセントリックは最近、ワンポルの持ち株100%をプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)運用会社のジェイダブリューアンドパートナーズに売却した。売却側は別途アドバイザーを選定せず、自主的に買い手をサウンディングして取引を成立させたとされる。
売却金額は68億ウォン水準である。SKジオセントリックがワンポルの買収と事業運営の過程で投入した資金を勘案すると、事実上、投資金の半分の損失を甘受した取引と評価される。先にSKジオセントリックは2022年、プラスチック廃棄物のリサイクル市場進出のためにワンポルを約113億ウォンで買収した経緯がある。
ワンポルは廃プラスチックを再利用して再生原料やペレットなどを生産する企業だ。SKジオセントリックが進めてきた環境配慮・循環経済戦略の一環として育成されてきた。SKジオセントリックはこれまで、廃プラスチックの化学的リサイクルを将来の中核事業に掲げ、ウルサンARC(Advanced Recycling Cluster)構築などの大規模投資を続けてきた。熱分解・解重合・高純度PP抽出など複数のリサイクル技術を集約し、世界最大級のリサイクル団地を造成する構想も示した。
ただ、最近になって廃プラスチックリサイクル産業全般の収益性が悪化し、事業負担が増大したとの分析だ。世界的な景気減速と中国発の供給過剰の余波で石油化学市況が急速に悪化したうえ、再生原料の価格競争力まで低下し、環境配慮型事業の収益性確保が予想より鈍化しているためである。
業界では今回のワンポル売却も、このような事業再編の流れの延長線とみている。実際、SKジオセントリックは最近、廃プラスチックリサイクル事業拡大の過程で投資していた米国のリサイクル企業ピュアサイクル・テクノロジーズとカナダのループ・インダストリーズの持ち株を売却した。人工知能(AI)・ビッグデータ基盤の廃棄物回収ロボット開発企業スーパービンの持ち株も整理したとされる。
大規模な環境配慮型投資に伴う資金負担が増す状況で、収益性が低いか戦略的重要度が下がる資産から整理し、中核事業中心に資源を再配置しているとの解釈が出ている。SKグループ全体のリバランス方針も影響したとの分析だ。
業界関係者は「SKジオセントリックが環境配慮型事業自体を縮小するわけではないが、短期間でのキャッシュ創出力が低い事業は選別的に整理する方向に動いているようだ」と説明した。
一方、今回の取引の買い手であるジェイダブリューアンドパートナーズは、中小・中堅企業投資に特化したPEF運用会社だ。製造業・素材部品装備(ソブジャン、韓国で素材・部品・装備産業の略)・新規事業領域を中心に投資している。2024年には新技術事業金融会社であるジェイダブリューアンドカンパニーを設立し、新成長産業投資を進めている。