米国とイランの終戦可能性が取り沙汰されているが、韓国の株式市場では外国人が大規模な純売り越し基調を続けている。とりわけウォンが記録的な安値(ウォン・ドル相場の上昇)を示しており、大量に流出している外国人資金が方向を転じることを期待するのは容易でない状況だ。
◇3月外国人26兆ウォン純売り越し…1500ウォン台の高為替レートで「為替差損」リスクまで
26日韓国取引所によると、今月(2〜26日)外国人は有価証券市場で26兆2394億ウォンを純売り越した。まだ3月に3取引日が残っているが、先月記録した月間過去最大の純売り越し規模である21兆731億ウォンをすでに上回った。先月と今月の外国人純売り越し合算額は47兆ウォンに迫る。これに対し個人投資家は26兆7220億ウォンを純買い越した。
指数が反発した日にも外国人は韓国株を純売り越した。前日KOSPIは1.59%反発したが、外国人は1兆2866億ウォンを純売り越した。イラン戦争が勃発して以降、外国人が有価証券市場で純買い越した日は4日、10日、18日のわずか3取引日にとどまる。
これにより25日基準で有価証券市場における外国人の株式時価総額比率は37.14%で、先月26日(38.10%)に比べ小幅に低下した。
最近のウォン・ドル相場が1500ウォンを超え、ウォン安基調が長期化していることも、外国人の株式市場回帰を阻む障害だ。外国人投資家の立場では株価が上がってもウォン安が続けば為替差損(為替変動によって生じる損失)が発生し、収益率が低下する。
ホ・ジュニョン西江大学経済学科教授は「外国人が韓国株に投資して利益を得るには売却時の為替レートが重要だが、1500ウォン台の為替は外国人投資家が韓国の株式市場に入るには危険だと判断しているようだ」と述べ、「為替が安定しなければ外国人の売りは当分続く」と語った。
チョ・ジュンギSK証券研究員は「トレンドフォロー型(トレンドに追随する売買)の性格が強い外国人資金が移動するには、原油価格または為替レートが方向を転じた後にトレンドが維持される必要がある」とした。
◇変動性相場で「リスク管理」が必要
一部では、最近の外国人の売りは韓国株式市場の基礎体力の問題というより、構造的な流れだとの分析が出ている。
イ・サンヨン信栄証券研究員は「年初以降、外国人保有比率が高い大型株中心に株価の上昇幅が拡大し、これに伴う外国人の既存保有分の整理が全体の純売り越しの相当部分を占めている」とし、「短期的に外国人の純売り越しの流れに過度な意味を付与するより、外国人資金がどの業種に再配置されているのかを観察することがより重要だ」と述べた。
外国人資金の流出が続いているが、化粧品や保険など一部業種では外国人が純買い越している。今月25日までに外国人が韓国株式市場で最も多く買い越した銘柄はサムスン生命(2137億ウォン)だった。このほかAPR1874億ウォン、COSMAX349億ウォン、d'Alba Global201億ウォンなどを純買い越した。
専門家は、外国人資金が大きく移動する状況では個人投資家は変動性に対応すべきだと助言した。
イ・ヒョソプ資本市場研究院上級研究委員は「業績基準では割安局面だと考えて個人の買いが過熱している雰囲気だが、景気減速などで業績が鈍化すれば株価下落が加速しかねない」とし、「過度な借入れ投資やレバレッジ投資を避け、単一銘柄またはセクターに過度な比重を投じるのではなく分散投資で対応するのが望ましい」とした。
イ・サンヨン研究員は「リスク管理の観点からポートフォリオ内に一定水準の現金を保有し、市場全体への攻撃的な比重拡大よりも、ファンダメンタル(基礎体力)に比して下落幅が過大な大型株中心の選別的アプローチが有効だ」とした。