この稿は2026年3月13日17時45分にChosunBiz MoneyMoveサイトに掲載された。
「グロースキャピタル(成長資本)投資の名門」と呼ばれるグローバル私募ファンド(PEF)運用会社ウォーバーグピンカスが韓国のベンチャー投資エコシステムに本格参入する。最近、国内のスタートアップアライアンスの会員資格確保に乗り出したことが確認された。有望な投資先発掘の事前作業に着手したとの評価が出ている。
13日、投資銀行(IB)業界によるとウォーバーグピンカスは今月初めに国内のスタートアップ支援機関であるスタートアップアライアンスに会員申請書を提出した。ウォーバーグピンカスのアジア地域投資を主導するウォーバーグピンカス・シンガポール法人が直接会員資格確保に動いた。
グローバルPEFの会員申請は今回が初めてで、現在主要会員で構成された理事会の同意手続きが進行中であると把握された。スタートアップアライアンスは科学技術情報通信部とNAVERの主導で2013年に発足した。その後ベンチャーキャピタル(VC)などが参加し29社の会員を擁している。
1966年に米国で始まったウォーバーグピンカスは成長可能性が高い企業に投資して企業価値を高めるグロースキャピタル投資の代表的企業とされる。特にベンチャー企業を戦略的投資家(SI)として参加させる新産業企業の買収・合併(M&A)が核心モデルで、運用資産は125兆ウォンに達する。
ウォーバーグピンカスがスタートアップアライアンスを国内投資先発掘のためのネットワーク拡張拠点に選んだとの分析がある。国内主要IT企業と定期的に交流を続けられるうえ、ディープテック(Deep Tech)や人工知能(AI)など有望スタートアップの発掘も常時稼働できるためだ。
「ポストチャイナ(Post China)」戦略の一環との評価もある。長年注力してきた中国市場の規制リスクが大きくなる中でウォーバーグピンカスはすでに昨年、韓国や日本などの市場に目を向けた。昨年は国内の不動産運用会社と手を組みデータセンター開発投資も実行した。
IB業界のある関係者は「ウォーバーグピンカスの昨年のデータセンター開発投資は韓国市場での『ハードウェアインフラ』の整備と言える」と述べ、「今回のスタートアップアライアンス加入はインフラ上で活動する国内有望ソフトウェアスタートアップを直接発掘する布石だ」と語った。
ウォーバーグピンカスの本格的な登場で国内ベンチャー投資業界の緊張感も高まっている。資金繰りが厳しい国内スタートアップにはグローバル資金の確保窓口が開くことになるが、同時にグローバル資本が国内の革新的企業の有望な持ち株を一掃してしまうのではないかという懸念も出ている。
先に昨年は世界最大級のVCであるアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)がa16zクリプトのアジア初の拠点設置地にソウルを選び、イーロン・マスクのAI企業「xAI」に投資したことで米国のベンチャー投資市場の新たな勢力として浮上したVCマンガスタキャピタルも韓国駐在の投資審査役を採用した。
スタートアップアライアンスの関係者は「ウォーバーグピンカスがスタートアップアライアンスの会員加入を推進しているのは事実だ」と述べ、「ウォーバーグピンカスの韓国のベンチャー投資エコシステム参入は流動性供給やエグジット(投資回収)経路の多様化などにつながる可能性がある。肯定的な側面がはるかに大きい」と語った。