金融監督院は、李粲珍(イ・チャンジン)金融監督院長がスイス・バーゼルで開かれたバーゼル銀行監督委員会(BCBS)の最高意思決定機関の会合に出席し、バーゼルⅢ規制の履行状況を点検し、仮想資産の規制方向などについて議論したと12日に明らかにした。
今回の会合では、加盟国のバーゼルⅢ規制履行の現状とともに、仮想資産エクスポージャーの管理基準、グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIBs)に対する評価手法の改善策などが主要議題として議論された。
会議の出席者は、現在、加盟国の約75%がバーゼルⅢ規制をすでに履行したか、近く導入する予定である点を前向きに評価した。韓国は2020年6月に信用リスク規制を前倒しで導入し、2023年6月には市場リスクとオペレーショナルリスクに関する最終規制を導入してバーゼルⅢの枠組み構築を完了した。
出席者は、新型コロナウイルスのパンデミックや米国のシリコンバレーバンク(SVB)事態などでグローバル金融市場のボラティリティが拡大した点に言及し、健全なグローバル規制体制と公正な規制環境の重要性を強調した。これを受け、すべての加盟国がバーゼルⅢ規制を完全かつ一貫して履行すべきだとの認識で一致し、BCBSを通じて各国の履行状況に対するモニタリングと評価を継続することにした。
また、足元の仮想資産市場の成長と金融システムへの潜在的影響などを踏まえ、銀行の仮想資産エクスポージャーの健全性基準と、グローバルなシステム上重要な銀行の評価手法について、今後追加検討することにした。
李院長は会合出席に続き、欧州の金融監督当局とも相次いで面談を行った。11日にはドイツ・フランクフルトにある欧州中央銀行(ECB)を訪れ、クリスティーヌ・ラガルド総裁と会い、グローバル金融市場のリスクやデジタル資産の規制・監督の方向性について意見を交わした。
李院長は、最近の中東地域の地政学的緊張などで金融市場のボラティリティが拡大しているものの、金融監督院は危機対応の経験を踏まえ、金融市場の安定と金融会社の健全性確保に万全を期していると説明した。また、デジタル資産に関する監督制度を導入する過程でも、金融消費者保護と金融安定が最優先課題である点を強調した。
10日には欧州保険年金監督局(EIOPA)のペトラ・ヒルケマ議長と会い、保険・年金事業者の監督強化策や高齢化、気候変動に関するリスクへの対応策などを議論した。李院長は、韓国と欧州連合(EU)の間の再保険規制の同等性評価が円滑に進むよう協力を要請した。