この記事は2026年3月10日15時41分ChosunBiz MoneyMoveサイトに掲載された。
国内ベンチャーキャピタル(VC)業界にリーダーシップの地殻変動が起きている。1世代目の起業功労者の座が次々とサムスン電子出身などの技術専門家に置き換わっている。国内VCが人工知能(AI)・ディープテックへの技術転換に対応しているとの評価が出ている。
10日、VC業界によるとス마イルゲートインベストメントは백인수投資1本部本部長を次期代表取締役に内定した。2007年にス마イルゲートインベストメントの前身であるMVP創業投資の代表に就き、昨年まで代表職を務めた남기문代表の後を継ぐ異例の人事だ。
先にエイティナムインベストメントも맹두진社長を新任代表に選び、신기천・이승용・맹두진の3人各자代表体制を構築した。맹新任代表が新規投資先の発掘とファンディングを専任し、신代表と이代表がそれぞれ経営と海外投資を担当する構造だ。
スティックベンチャーズの変化は業界でさらに話題になった。1999年にスティックインベストメント創立メンバーとしてスティックベンチャーズを守ってきた정근호代表が引退し、その座を情報라投資本部長(CIO)が継いだ。정代表はスティックベンチャーズを中大型VCの列に押し上げた象徴的な人物とみなされる。
国内主要VCが次々と技術型リーダーへの体制転換に乗り出したとの分析だ。実際にス마イルゲートインベストメントとエイティナムインベストメント、スティックベンチャーズの新任代表は皆、財務諸表とネットワーク中心の「金融型リーダー」ではなく、サムスン電子など産業界出身の工学者だ。
まず백新任代表と맹社長は共にサムスン電子を経てベンチャー金融へ転じた人物だ。백新任代表はサムスン電子半導体事業部出身の審査役で、ICT分野のスタートアップを発掘してきた。맹社長はサムスン電子総合技術院出身の工学博士でディープテック投資を総括した。
정新任代表も工学者で、延世大を経てKAISTで生命科学の修士号を取得した。その後アモーレパシフィック技術戦略チームを経てスティックベンチャーズでバイオ・ヘルスケアとAI分野の投資を率いた。経済学科を出て保険会社の資産運用部を経た정前代表と対照的だ。
国内VC内で技術型リーダーが台頭したのは、投資の重心がAI・ディープテックへ完全に移ったためとみられる。昨年基準で国内ベンチャー投資市場におけるディープテック分野の投資比率は金額基準で52%を超えた。加えて昨年の新規ユニコーン企業4社のうち3社がAI関連企業だった。
企業型ベンチャーキャピタル(CVC)も技術人材を経営前面に据えている。昨年末に이종혁サムスンディスプレイ副社長を新任代表に選んだサムスンベンチャー投資が代表例だ。サムスンベンチャー投資はこれまで初期企画と財務理解度の高い人物を配置してきたが、最近方針を変更した。
ポスコグループのCVCであるポスコ技術投資もリーダーシップに変更を加えた。김근환ポスコホールディングス新事業投資室長を新任代表に選任した。ソウル大金属工学科を出た김新任代表は浦項産業科学研究院(RIST)融合革新研究所長、ポスコホールディングス未来技術研究院などを経た。
VC業界のある関係者は「プラットフォーム時代までは成長の流れの分析だけで投資が可能だったが、今は投資対象企業の技術を読み解く目がこれまで以上に重要だ」と語り、「出資者(LP)も今は技術の本質を見抜ける人がいるかをまず確認する」と述べた。