ウリィ銀行がウリィ金融持株の株主であるフボン現代生命の保険商品を販売した行員に対し、業績評価で加点を与えてきたことが確認された。フボン現代生命はウリィ金融持株の持ち株比率が約4%であり、取締役会構成員である社外取締役1人を推薦する権限を持つ。ウリィ銀行が母会社の主要株主であるフボン現代生命の保険商品を販売した行員に評価加点を付与したことについて、顧客より株主を優先したのではないかとの指摘が出ている。
ウリィ銀行がフボン現代生命商品の販売に加点を付けると、販売は大きく伸びた。昨年1年間にウリィ銀行で販売された保険商品のうちフボン現代生命の比率は15.8%で首位だった。これはウリィ金融持株の系列会社に編入されたABL生命(13.8%)より高い比率である。台湾系保険会社であるフボン現代生命は生保の中で資本規模が10位圏外だが、ウリィ銀行でのみ販売が突出して多かった。
銀行ではKPIが昇進に直結しており、スコアを高く得るための競争が激しい。このため、ウリィ銀行が親会社の過半数に満たない大口株主の金融商品を多く売るようKPIを設計したことは、内部統制に問題があるとの指摘が出ている。KPIが特定商品の販売と連動していれば、銀行員は消費者に最も有利な商品よりも当該商品を優先して販売する可能性が高いためだ。
あるウリィ銀行の行員は「保険商品を販売する際は(KPIの加点がある)フボン現代生命の商品から売らなければならないという考えを誰もが持っていた」と語った。
ウリィ銀行は今年から職員の核心成果指標(KPI・Key Performance Index)でフボン現代生命商品の販売加点を削除した。KPIで加点がなくなると、フボン現代生命の保険商品販売は急減した。年初1〜2月のウリィ銀行における生保各社の販売比率の公示を見ると、系列会社のABL生命が31.2%で最も多く、教保生命(12.2%)・Tongyang Life Insurance(10.1%)・ハンファ生命(8.8%)が続いた。フボン現代生命の比率は1%にとどまった。
金融業界の関係者は「フボン現代生命商品の販売に加点があった時は1位だったのに、加点が消えると1%台に急落したのは、ウリィ銀行の行員がKPIを高く得るためにフボン現代生命の商品を売っていたという傍証だ」と述べ、「ウリィ銀行が消費者よりも株主を先に配慮しているという印象を与えるに十分だ」と語った。