足元で為替相場の一段高への期待を背景にしたドル買いが弱まっているとの分析が出ている。年末以降、外為当局が為替安定に総力を挙げるなか、企業が保有ドルを一部売却しているためだ。ドルの買い溜めに動いていた個人投資家の買いも沈静化していることが分かった。
25日、金融業界によると、22日基準で5大銀行(KB国民・新韓・ハナ・ウリィ・NH農協)のドル預金残高は合計632億483万ドルだった。前月末(656億8157万ドル)より24億7674万ドル(3.8%)減少した。ドル預金はウォンをドルに両替して積み立て、出金時や満期到来時にウォンで受け取る商品を指す。この預金残高はウォン・ドル相場が急騰し始めた2024年10月以降、2カ月連続で急増していたが、今月に入り減少に転じた。
とりわけ全体のドル預金の約80%を占める企業の預金残高の減少幅が大きかった。企業のドル預金残高は2024年10月末443億2454万ドル、11月末465億7011万ドル、12月末524億1643万ドルと増加していたが、今月22日には498億3006万ドルへと大きく減少した。
個人のドル預金残高は2024年7月末から今月まで6カ月連続で増加したものの、増加幅は大きく縮小した。個人の残高は前月末の132億6513万ドルから今月22日には133億7477万ドルへと1億964万ドル増加した。前月の1カ月間だけで10億9871万ドル増えたのに比べると10分の1水準である。
ドル両替の需要も鈍化している。5大銀行で個人顧客がウォンをドルに両替(現金ベース)した金額は、今月に入り22日までで計3億6382万ドルだった。この期間の1日平均両替額は1654万ドルで、2024年の1日平均両替額(1018万ドル)より約50%多かった。ただし同期間にドルをウォンに両替した金額も1日平均520万ドルに達し、2024年の1日平均両替額(378万ドル)を大きく上回った。