「オマハの賢人」と呼ばれる世界的投資家のウォーレン・バフェット(95)が、60年間率いてきた米投資会社バークシャー・ハザウェイの最高経営責任者(CEO)の座を正式に退いた。後任にはグレッグ・エーブル(63)副会長が1月1日からCEO職を引き継ぐ。
バフェットは引き続き会長職を維持し、米ネブラスカ州オマハの本社に出勤して経営アドバイザーの役割を担う予定だ。
バフェットは1965年に当時不振の繊維会社だったバークシャー・ハザウェイを買収し、年商約4,000億ドル(約579兆ウォン)規模の投資持株会社へと成長させた。バフェットが率いた60年間でバークシャー株を保有した投資家の累積リターンは約610万%に達し、同期間のS&P500の約4万6,000%のリターンを大きく上回る。
新CEOのグレッグ・エーブルは2000年にバークシャーがエネルギー企業ミッドアメリカン(現バークシャー・ハザウェイ・エナジー)を買収した際に合流し、その後は非保険部門を率いながら経営経験を積んできた。バフェットは5月の株主総会で2025年末に引退すると明らかにした。
バークシャーは保険会社ガイコ、鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)からアイスクリーム企業デイリークイーンまで多様な産業に投資し、数十社の子会社を傘下に収める持株会社だ。昨年9月30日基準でバークシャーの現金および現金同等物は3,817億ドル(約552兆ウォン)、株式資産は2,832億ドル(約410兆ウォン)と集計された。主な保有株はアップル、アメリカン・エキスプレス、バンク・オブ・アメリカ、コカ・コーラ、シェブロンなどである。
バークシャー側はポートフォリオ運用を総括する投資責任者の役割を誰が担うかはまだ発表していない。
一方、バフェットは「理解できる企業に長期投資する」という価値投資の哲学で広く知られ、倹約な生活態度も投資家から尊敬を集めている。バフェットは今も1958年に購入したオマハの自宅で暮らし、マクドナルドとコカ・コーラを好んで口にする。
現在の資産は約1,500億ドル(約217兆ウォン)で、ブルームバーグ・ビリオネア指数では世界10位だ。バフェットはこの資産の相当部分を慈善団体に寄付してきた。