政策庶民金融を誠実に返済した借り手（借入人）は、銀行業界の庶民向け信用貸出商品であるジンゴムダリローンを現在より容易に利用できるようになる。
銀行連合会と庶民金融振興院（庶金院）は、政策庶民金融の誠実返済者を対象にジンゴムダリローンの支援方式を全面改編すると24日に明らかにした。
ジンゴムダリローンは、政策庶民金融商品を誠実に返済した利用者を対象とする銀行業界の信用貸出商品である。これまで利用対象が限定的で、利用手続きも複雑だという指摘があった。
銀行連合会は、政策庶民金融を2年以上誠実に利用した者、または6カ月以上利用後に直近3年以内に元利金全額を返済した利用者のうち「庶民金融統合信用評価モデル」の審査で選別された場合にジンゴムダリローンの連携申請ができるようにした。これまでは2年以上延滞なく75%超を返済した利用者が対象だった。
対象となる政策庶民金融商品は、勤労者ヘッサルローン、ヘッサルローンユース、ヘッサルローンバンク、ヘッサルローン15・17、最低信用者特例保証、セヒマンホルシ貸出などである。来年1〜3月期に新設される「ミソ金融 金融脆弱階層 生活資金」の誠実返済者も支援する。
取り扱い手続きも簡素化する。ジンゴムダリローン利用の利便性を高めるため、「庶民金融イッタ」アプリケーション（アプリ）内で申請資格をリアルタイムで確認できる。貸出可能な銀行の確認から貸出申請までワンストップで進められる「ジンゴムダリローン専用プラットフォーム」も運営する。
従来は利用者が誠実返済証明書を発行して銀行に直接申請しなければならなかったが、今後は「庶民金融イッタ」アプリでジンゴムダリローン連携支援を申請すれば別途書類を提出する必要がない。貸出限度、金利などの詳細条件は各銀行の内部審査結果に応じて差別適用される。銀行業界はシステム連携および電算開発などの準備を経て来年1〜3月期にジンゴムダリローン改編案を施行する。IBK企業銀行はこの日から改編されたジンゴムダリローンを申請できる。