新韓カードの管理者級社員12人が2022年3月から今年5月までの3年以上にわたり、内部システムに接続して加盟店代表の個人情報を盗み取り、これをカード募集人に渡して営業を指示していたことが判明した。新韓カードは、盗まれた個人情報がどこまで拡散したかを把握できていない状況だ。
新韓カードは自社加盟店代表の携帯電話番号と氏名・生年月日・性別など個人情報19万2088件が流出したと23日に明らかにした。流出した個人情報は、▲携帯電話番号18万1585件 ▲携帯電話番号+氏名8120件 ▲携帯電話番号+氏名+生年月日+性別2310件 ▲携帯電話番号+氏名+生年月日73件だった。
新韓カードの社員12人は、3年以上にわたり加盟店情報が保存されたシステムに接続し、メモ・写真・キャプチャーなど多様な方法で加盟店代表の個人情報を抜き取ったとされる。彼らは保存した個人情報をカカオトークなどのメッセンジャーを通じて募集人に伝え、営業を指示した。加盟店代表に電話してカード加入などを勧誘する形だ。薬局・飲食店などがカード決済を受けるには加盟店登録が必要である。
個人情報を受け取った募集人の中には新韓カード所属ではない募集人もいたとされる。新韓カード関係者は「新韓カード所属ではないカード募集人が個人情報を受け取った可能性がある。誰がどれだけ(情報を)受け取ったのかは特定できない」と述べた。
今回の個人情報流出は、匿名の通報者が新韓カードの加盟店代表の個人情報が流出した証拠を保有しているとして個人情報保護委員会(個情委)に申告したことを受けて明るみに出た。新韓カードは通報内容の説明を求める個情委の要請に従い、先月13日から加盟店情報28万件を確認し、5日に流出事実を確認した。新韓カードは、流出した個人情報の種類や規模などを正確に把握するのに時間を要し、この日に流出事実を告知したと説明した。
新韓カードは「今回の件で心配をおかけした点について深くお詫び申し上げる。顧客保護と類似事案の再発防止に向けて最善を尽くす」と述べた。