IBK投資証券は23日、サムスンバイオロジクスが米国のバイオ医薬品生産施設であるヒューマンジノムサイエンス(HGS)を買収したことで受注が拡大すると展望した。同時に投資意見は「買い(Buy)」、目標株価は209万円を維持した。前営業日サムスンバイオロジクスの終値は172万4000ウォンである。
チョン・イス IBK投資証券研究員は「HGSの買収を通じて、米国内で合計6万リットル規模の原薬(DS)生産能力(CAPA)を確保することになる」とし、「従来HGSで生産されていたGSKのバイオ医薬品は買収後もサムスンバイオロジクスが米国市場にそのまま供給することになり、既存顧客であるGSKの米国向け物量を安定的に追加確保した」と分析した。
これに先立ちサムスンバイオロジクスは、GSKから米国のバイオ医薬品生産施設であるヒューマンジノムサイエンスを約4136億ウォンで買収する契約を締結した。チョン研究員は、買収は来年1〜3月期内に完了し、4〜6月期から連結業績に反映されると予想した。CAPA拡大による売上増加は約10%以上になると見込んだ。
政策環境の変化もポジティブ要因として挙げた。ドナルド・トランプ政権が生物保安法を含む国防権限法(NDAA)に署名し、関連政策が現実化したという説明である。チョン研究員は「法案が発効すれば、中国のCDMO企業がグローバル製薬会社のサプライチェーンから排除される可能性が高い」とし、「サプライチェーン多角化戦略と相まって大規模CDMOの受注拡大のモメンタムとして作用する」と展望した。
具体的には、ウーシーバイオロジクスの2024年米国売上を約2兆ウォンと推定し、当該物量の代替供給者としてサムスンバイオロジクスが浮上し得ると分析した。
チョン研究員は「サムスンバイオロジクスが米国内で新規の増設投資も検討していることから、中長期的に米国のCAPA拡大基調は持続する」とし、「このような構造的変化は同社に対する成長プレミアムを高める要因になる」と付け加えた。