オラクルへの投資を決めていた投資会社が決定を撤回したことを受け、人工知能(AI)過熱論が再び浮上した余波で韓国株式市場が下落した。18日のKOSPIは前営業日比61.90ポイント(1.53%)安の3994.51で取引を終え、4000の大台を再び割り込んだ。
世界の株式市場でAI過熱論が再点火し、投資心理が萎縮した。海外報道によると、オラクルに投資する予定だったプライベートエクイティのブルーアウルが100億ドル規模の投資計画を撤回した。オラクルのデータセンター建設が遅延するとの分析とともに、AIインフラ拡張の持続可能性に対する懸念が高まり、世界の株式市場は軟調となった。
この日、有価証券市場で外国人が3500億ウォン超、機関が1000億ウォン超をそれぞれ売り越した。個人のみが4200億ウォン超の買い越しだった。
「メモリー半導体の風向計」とされるマイクロンが好決算を発表したが、半導体セクターではむしろ利益確定の売りが出た。SKハイニックスは小幅高となった一方、サムスン電子は下落して取引を終えた。
時価総額上位銘柄のうち、LGエナジーソリューションが急落した。米フォード社と締結していた10兆ウォン近い規模の供給契約が解消されたとのニュースが直撃した。この余波で株式市場では電池セクターがそろって下落した。
なかなか収まらないウォン安基調も株式市場の重荷となっている。この日の外国為替市場でドルに対するウォン相場は1478ウォン近辺で推移した。為替当局が口先介入に動き、金融当局が個人投資家の海外株式投資にブレーキをかけたが、効果は見られない。ウォン安が続くなか、韓国株式市場からの外国人資金の流出が持続している。
KOSDAQ市場も1%以上下落した。KOSDAQはこの日9.74ポイント(1.07%)安の901.33で取引を終えた。取引時間中に900を下回る場面もあった。KOSDAQ市場でも外国人と機関がそろって売り越した。
KOSDAQ市場ではAlteogenやABLバイオなどの製薬株が上昇した一方、エコプロBMとエコプロは大幅安となった。