キウム証券は8日、Pearl Abyssについて、新作「ドッケビ」の開発進捗と発売タイムラインに不確実性が存在し、バリュエーション(評価価値)負担があると評価した。投資意見は従来の「アウトパフォーム(市場収益率上回り)」から「マーケットパフォーム(市場収益率)」へ引き下げたが、目標株価は従来の3万4000ウォンから3万9000ウォンに引き上げた。Pearl Abyssの前営業日の終値は3万8650ウォンである。
キウム証券は、Pearl Abyssのゲーム「紅の砂漠」の初期四半期の実績を、来年1〜3月期基準でパッケージ販売375万本、その後4年間の累計販売750万本として試算に反映している。また新作「ドッケビ」の発売時期を2027年7〜9月期と仮定し、発売初期四半期のパッケージ販売400万本と、その後4年間の累計販売1000万本を試算に反映している。
ただしドッケビの発売時点について不確実性があるため、これに連動した試算反映にもリスクが存在し得ると説明した。
キム・ジング研究員(キウム証券)は「ドッケビは直前のインゲーム映像公開以降、相当期間の断絶が存在し、開発過程が明確にアップデートされていない状況だ」と述べ、「前作である紅の砂漠の長期にわたる開発・発売関連の延期などのレファレンスを総合的に勘案すると、ドッケビの発売時点の仮定およびこれに連動した試算反映にリスクが存在し得る」と語った。
このため、来年中にドッケビの開発進捗および発売タイムラインなどに関する確認が得られない場合、2027年の想定試算から除外され得ると説明した。
キム研究員は「このような結果が生じる場合、2027年想定ベースの業績に断絶現象が発生し得るため、これに伴うバリュエーションのイシューが存在し得る」とし、「現在Pearl Abyssに付与中のターゲット・マルチプル水準以上の考慮は難しい点を強調する」と分析した。
既存ゲームの「黒い砂漠」については、7〜9月期の改善が目立ったが、その持続性は確認が必要な事案だと明らかにした。
キム研究員は「特に最近、MMORPGジャンルで競合他社の新作が発売され、国内外で競争の強度が増加したことなどを総合的に勘案すると、来年度の黒い砂漠オンラインの売上増は容易ではない」と説明した。
キウム証券はこれにより、2026年想定の黒い砂漠のIP(知的財産)基盤売上の減少率を16%水準で織り込んでいると付け加えた。