iM証券はコヨンについて、脳外科手術用医療ロボットに対する病院の需要が増加するなか、来年に米国市場で販売が本格化すると1日に展望した。あわせて投資意見「買い(Buy)」を維持し、目標株価を従来の2万3300ウォンから3万ウォンへ引き上げた。前営業日コヨンの終値は2万3700ウォンである。
イ・サンホンiM証券研究員は「脳外科手術用医療ロボットであるジニアント・クラニアル(Geniant Cranial)が今年1月に米国FDAの510(k)認証を取得した状況で、7月に米国の大規模病院へ単純なテスト用ではなく販売用として設置された」と述べ、「これは数カ月後に売上として認識される」と分析した。
続けて研究員は「ジニアント・クラニアルはてんかん、パーキンソン病、脳腫瘍など難度の高い脳疾患治療に活用される予定だ」と分析した。先にジニアント・クラニアルは、米国の主要な神経外科学会であるCNSで、既存の脳手術用ナビゲーションプラットフォームに比べて精度と手術ワークフローの効率性が高いという研究結果が発表された。
研究員は「多数の病院と具体的な導入協議が活発に進むことで、拡大のスピードが加速する」と予想した。研究員は来年に米国市場を中心にジニアント・クラニアルが30台以上設置されると見込み、今後3年以内には100台以上の販売が可能だとみた。
現在、米国内で脳手術用医療ロボットの販売が可能な神経外科の上位病院は合計1437カ所である。コヨンはこのうち優先ターゲットとして選別した301病院を中心に市場を集中的に攻略している。これに向け、現在コヨンの初期拠点病院を中心にデモと販売に注力する計画だ。
同時に人工知能(AI)投資拡大に伴うサーバー需要の増加で、米州地域の売上拡大基調が続くとみる。研究員は「AI基盤のスマートファクトリーSW売上については、今年第3四半期累計ベースで前年の通年実績を上回っただけでなく、グローバルなビッグテック顧客企業などを中心に急速に拡散しているため、今後の売上成長性などが加速する」と分析した。