韓国最大の暗号資産取引所「アップビット」を運営するドゥナムを買収したNAVERが、人工知能(AI)とウェブ3(キーワード参照)エコシステムを拡大するため、今後5年間で10兆ウォンを投資する方針を示した。NAVERは、ドゥナムのブロックチェーン技術とNAVERのAIおよび検索インフラ、NAVERペイの決済と金融サービスを結合し、グローバル市場を攻略する計画である。
イ・ヘジンNAVER議長、ソン・チヒョン・ドゥナム会長、崔秀姸(チェ・スヨン)NAVER代表、パク・サンジンNAVERファイナンシャル代表は27日、京畿道ソンナムにあるNAVER社屋「1784」でグローバル共同進出のビジョンを発表した。NAVERファイナンシャルとドゥナムは前日、株式交換を決議しており、ドゥナムはNAVERファイナンシャルの100%子会社となる予定だ。NAVERはNAVERファイナンシャルの持分46.5%に対する議決権を行使する。
崔秀姸(チェ・スヨン)代表は「外部ステークホルダーにビジョンについて十分な理解を求めることが重要だ」と述べ、「今回の契約が完了すれば、ユーザー・データ・技術・サービス・資本力という全体のラインアップを構築することになり、グローバルのウェブ3市場に果敢に参入する準備を入念に進める」と明らかにした。
崔代表は「ブロックチェーンの大衆化の流れと、AIが自ら判断し業務を処理するエージェンティックAI(agentic AI)段階へ移行する現在は、新たな機会が開く重要な時点だ」として、企業融合の背景を説明した。
イ・ヘジン議長は「NAVERのAIの強みはウェブ3と相乗効果を発揮してこそ次世代市場を先取りできる。ドゥナムとNAVERファイナンシャルがグローバルなデジタル金融産業のトレンドに遅れを取らないためには迅速な意思決定体制が必要であり、いまだグローバル企業が手掛けていない新たな試みと挑戦をしてこそ、彼らとの競争で生き残れる」と語った。
ソン・チヒョン会長は「3社が力を合わせ、AIとブロックチェーンを融合した次世代の金融インフラを設計し、支払決済を超えて金融と生活サービスを包括する新たなグローバル・プラットフォームの秩序を築いていきたい」と述べた。
☞ウェブ3とは
ウェブ3は、インターネット上でのデータの所有権と制御を分散させる技術を包括する用語だ。ウェブ1が掲示板を単に読む方式、ウェブ2がデータを読み書きする方式だとすれば、ウェブ3はここに「所有」が加わった形態を指す。