NAVERの取締役会議長であるイ・ヘジンは「グローバルへの夢と使命がNAVERの最大の土台だ」とし、「今後すべてのサービスでウェブ3（キーワード参照）と人工知能（AI）技術が適用される」と明らかにした。
イ議長は27日、京畿道城南市にあるNAVER1784スカイホールで記者懇談会を開き、NAVERフィナンシャル・ドゥナム合併についてこのように述べた。
イ議長は「ソン・チヒョン・ドゥナム会長は天才開発者出身で技術的に深みがあり、研究への意志が強い人物だ」とし、「一緒に仕事をすれば事業だけでなくNAVERと韓国のソフトウェア（SW）産業の発展に寄与できると考え、（合併を）提案した」と語った。
ソン会長は「ショッピングモールにクリプト決済を付けたところ、およそ20%がクリプトで決済された事例がある。NAVERと共にグローバルで挑戦したいという思いが強かった」と述べた。
NAVERは今回の合併後、グローバルなフィンテック（Fintech・金融と技術の合成語）市場の先取りに向けて10兆ウォンを投資する計画だ。崔秀姸（チェ・スヨン）NAVER代表は「AIとウェブ3の基盤となるGPU（グラフィックス処理装置）への優先投資を検討している」とし、「10兆ウォンは最低規模であり、スタートアップ投資も検討している」と明らかにした。
ソン会長は合併後、NAVERフィナンシャルで関連事業を主導する予定だ。パク・サンジンNAVERフィナンシャル代表は「確定的なことはないが、NAVERフィナンシャルの体制が変わり、ソン・チヒョン会長など主要経営陣が来て経営する見通しだ」とし、「ドゥナムはNAVERフィナンシャルと独立した事業を行っているため、これに合わせて取締役会が構成される予定だ」と述べた。
イ議長は、ソン会長が次期NAVERリーダーシップとして浮上しているのかとの問いに「言及する段階ではない」とし、「ソン会長はNAVERの技術力と新技術の発掘に大きく寄与できる人物だ」と述べた。
ドゥナムはウォン建てステーブルコイン事業も準備する。オ・ギョンソク・ドゥナム代表は「政府の政策方向に合わせて事業を準備している」と述べた。
☞ウェブ3とは
ウェブ3はインターネットにおけるデータの所有権と制御を分散させる技術を包括する用語である。ウェブ1が掲示板を単純に読む方式、ウェブ2がデータを読み書きする方式であるのに対し、ウェブ3はここに「所有」が加わった形態を指す。