チョン・ヒョンム車内点滴巡り医協が医療法違反の可能性指摘

放送人のチョン・ヒョンムが過去に車内で点滴を受ける場面について釈明したものの、大韓医師協会から医療法違反の余地があるとの指摘を受け、新たな論争に包まれている。

キム・ソングン大韓医師協会（医協）報道官は24日にチャンネルAを通じて「医師の処方があり診療行為が病院内で行われたとしても、その後に自家用車の中で注射を受けるのは基本的に認められない」と指摘した。医療機関外での医療行為自体が原則として違法の余地があるという説明である。

ただしチョン・ヒョンムの法的処罰の可能性は大きくないというのが大方の見方だ。施術を受けた人物が違法性を認識したうえで医療法違反を教唆した状況がなければ処罰対象にならないのが一般的だからである。これに加え、刑事訴訟法上の公訴時効が7年である点を踏まえると、2016年の放送事例だけで実際に処罰が行われる可能性は低いとの分析である。

先にチョン・ヒョンムをめぐる疑惑は、パク・ナレ、キー、イプチャルムヘンニムらが「注射おばさん」から違法施術を受けたとの疑惑で活動を中断したことから始まった。2016年の「私は一人で暮らす」放送当時にチョン・ヒョンムが車内で点滴を受けている写真が再び取り上げられたためである。これに対しチョン・ヒョンムの所属事務所は、当時病院で適法に診療を受けた記録を公開し、違法施術疑惑を否定した。

所属事務所SM C&Cが公開した2016年の診療記録によると、チョン・ヒョンムは咽頭炎と喉頭炎などで3回病院の診療を受け、点滴は治療を補助するための医療陣の判断だったと強調した。この資料の公開後、処方内容に勃起不全治療薬の「エムビクス」が含まれていた事実がオンラインで思わぬ注目を集めたりもした。